8.4. ルートおよび Ingress オブジェクトにおけるホスト名の競合防止の無効化
OpenShift Container Platform では、ルートおよび ingress オブジェクトのホスト名の競合防止はデフォルトで有効にされています。これは、cluster-admin ロールのないユーザーは、作成時にのみルーターまたは ingress オブジェクトのホスト名を設定でき、その後は変更できなくなることを意味しています。ただし、ルートおよび ingress オブジェクトのこの制限は、一部またはすべてのユーザーに対して緩和することができます。
OpenShift Container Platform はオブジェクト作成のタイムスタンプを使用して特定のホスト名の最も古いルートや ingress オブジェクトを判別するため、ルートまたは ingress オブジェクトは、古いルートがそのホスト名を変更したり、ingress オブジェクトが導入される場合に新規ルートのホスト名をハイジャックする可能性があります。
OpenShift Container Platform クラスター管理者は、作成後でもルートのホスト名を編集できます。また、特定のユーザーがこれを実行できるようにロールを作成することもできます。
$ oc create clusterrole route-editor --verb=update --resource=routes.route.openshift.io/custom-host
次に、新規ロールをユーザーにバインドできます。
$ oc adm policy add-cluster-role-to-user route-editor user
ingress オブジェクトのホスト名の競合防止を無効にすることもできます。これを実行することで、cluster-admin ロールを持たないユーザーが作成後も ingress オブジェクトのホスト名を編集できるようになります。これは、ingress オブジェクトのホスト名の編集を許可する場合などに Kubernetes の動作に依存する OpenShift Container Platform のインストールで役に立ちます。
以下を
master.yaml
ファイルに追加します。admissionConfig: pluginConfig: openshift.io/IngressAdmission: configuration: apiVersion: v1 allowHostnameChanges: true kind: IngressAdmissionConfig location: ""
変更を有効にするために、マスターサービスを再起動します。
$ master-restart api $ master-restart controllers