39.8. 仮想ネットワークのデバッグ
39.8.1. 仮想ネットワークのビルドに障害が発生している
仮想ネットワーク (例: OpeStack) を使用して OpenShift Container Platform をインストールしている場合で、ビルドに障害が発生している場合、ターゲットノードホストの最大伝送単位 (MTU: maximum transmission unit) はプライマリーネットワークインターフェイス (例: eth0
) の MTU との互換性がない可能性があります。
ビルドが正常に完了するには、データをノードホスト間で渡すために SDN の MTU が eth0 ネットワークの MTU よりも小さくなければなりません。
ip addr
コマンドを実行してネットワークの MTU を確認します。# ip addr --- 2: eth0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc pfifo_fast state UP qlen 1000 link/ether fa:16:3e:56:4c:11 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff inet 172.16.0.0/24 brd 172.16.0.0 scope global dynamic eth0 valid_lft 168sec preferred_lft 168sec inet6 fe80::f816:3eff:fe56:4c11/64 scope link valid_lft forever preferred_lft forever ---
上記のネットワークの MTU は 1500 です。
ノード設定の MTU はネットワーク値よりも小さくなければなりません。ターゲットに設定されたノードホストの
mtu
を確認します。# $ oc describe configmaps node-config-infra ... networkConfig: mtu: 1450 networkPluginName: company/openshift-ovs-subnet ...
上記のノード設定ファイルでは、
mtu
値はネットワーク MTU よりも低くなるため、設定は不要になります。mtu
値がこれより高くなる場合はファイルを編集して、値をプライマリーネットワークインターフェイスの MTU よりも少なくとも 50 単位分下げてノードサービスを再起動します。これにより、より大きなパケットのデータをノード間で渡すことが可能になります。注記クラスターのノードを変更するには、ノード設定マップ を必要に応じて更新します。
node-config.yaml
ファイルは手動で変更しないようにしてください。