2.8.6. RHBA-2019:0326 - OpenShift Container Platform 3.11.82 バグ修正の更新
発行日: 2019-02-20
OpenShift Container Platform リリース 3.11.82 が公開されました。この更新に含まれるパッケージおよびバグ修正は、RHBA-2019:0326 アドバイザリーにまとめられています。この更新に含まれるコンテナーイメージは、RHBA-2019:0327 アドバイザリーで提供されています。
アドバイザリーでは、このリリースすべてのバグ修正および機能拡張に関する説明は除外されています。アップグレードについての注記およびこのリリースに含まれるバグ修正および機能拡張の詳細については、以下のセクションを参照してください。
2.8.6.1. バグ修正
- すべての Docker 関連のパッケージはアンインストールプロセス時に削除されません。Docker はインストール時に適切に再インストールされないため、Docker CLI タスクは失敗します。今回のバグ修正により、アンインストールするすべての関連 Docker パッケージが追加されました。(BZ#1635254)
- クォータのポーリングにより、不適切なトースト通知が生成されていました。クォータポーリングエラーは抑制され、ユーザーにはこれらの通知が表示されなくなりました。(BZ#1651090)
以前のバージョンでは、クラスターコンソール設定を変更せずにインストール Playbook を複数回実行すると、クラスターコンソールのログインの機能が停止する可能性がありました。その根本的な問題は解決され、Playbook を複数回実行しても新規コンソールのデプロイメントが適切にロールアウトされるようになりました。この問題は、以下のコマンドを使用してコンソール Pod を手動で削除することによっても回避できます。
$ oc delete --all pods -n openshift-console
- 特定の証明書有効期限チェック Playbook は初期化機能を適切に呼び出さず、その結果エラーが生じました。これらの Playbook はこの問題を回避するように更新されました。(BZ#1655183)
-
OpenShift SDN/OVS DaemonSet は
RollingUpdate
をupdateStrategy
に指定したコントロールプレーンのアップグレード時にアップグレードされ、クラスター全体の Pod のアップグレードが実行されました。これにより、ノードに予期しないネットワークおよびアプリケーションの停止が発生しました。このバグはテンプレートで SDN/OVS Pod のupdateStrategy
をOnDelete
に変更し、新規インストールのみがこの影響を受けました。SDN/OVS daemonset をOnDelete
updateStrategy
を使用するように変更するためのコントロールプレーンのアップグレードタスクが追加されました。また、ノードがドレイン (解放) される間にすべての SDN/OVS Pod を削除するためのノードのアップグレードタスクが追加されました。ノードのネットワークは、ノードがドレイン (解放) される場合のノードのアップグレード時にのみ停止されます。(BZ#1657019) -
以前のバージョンでは、3.11 管理コンソールでは、最新ではないアノテーション値をチェックするため、ストレージクラスがデフォルトのストレージクラスであるかどうかを正確に表示しませんでした。管理コンソールは、
storageclass.kubernetes.io/is-default-class=true
アノテーションを使用するように更新され、サービスクラスはこの値が設定されている場合にデフォルトとして適切にマークされるようになりました。(BZ#1659976) -
Kubernetes 1.11 に導入された変更が
vSphere
デプロイメントで数多くの IP を持つノードに影響を与えていました。vSphere では、複数のEgress IPs
またはRouter HA
アドレスをホストするノードが IP アドレスを失い、他の IP アドレスの使用を開始し、その結果ネットワークの問題が生じることが散発的に確認されました。node IP
がノード設定に指定される場合には、ノードに割り当てられる他の IP アドレスの数にかかわらず、適切に使用されるようになりました。(BZ#1666820) - OpenStack コードのタイプエラーにより、フローティング IP アドレスのない OpenShift ノードのインストールが妨げられていました。このエラーは訂正され、インストールが予想通りに実行されるようになりました。(BZ#1667270)
- 特定の証明書有効期チェック Playbook は初期化機能を適切に呼び出さず、その結果エラーが生じました。これらの Playbook はこの問題を回避するように更新されています。(BZ#1667618)
-
クラスターロール
system:image-pruner
がレジストリーに対するすべての DELETE 要求に必要でした。そのため、通常のクラスターはそのアップロードを取り消すことができず、S3 multipart
アップロードが蓄積されました。クラスターロールsystem:image-pruner
は書き込み権限のあるクライアントからのアップロードの DELETE 要求を受け入れるようになりました。(BZ#1668412) - 指定されたルーター証明書、キー、または CA が改行文字で終了しない場合、ルーターのデプロイは失敗しました。改行はそれぞれの入力ファイルに追加され、この問題は発生しなくなりました。(BZ#1668970)
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volume-config.yaml
は /etc/origin/node にコピーされませんでした。そのため、ボリュームクォータは監視されず、ローカルストレージサイズは制限されませんでした。今回のリリースでは、volume-config.yaml
は/etc/origin/node
にコピーされるようになりました。openshift_node_local_quota_per_fsgroup
をインベントリーに設定することにより、ボリュームクォータは監視され、ローカルストレージサイズが制限されるようになりました。(BZ#1669555) -
oc
イメージミラーは、Red Hat レジストリーからイメージのミラーリングを試行する際にtag: unexpected end of JSON input
のエラーを出して失敗しました。これは依存関係からのコミットが製品ビルドからドロップされたために生じました。このコミットは再び導入され、コマンドは Red Hat レジストリーからのミラーリングに加えて、出力を正常に解析できるようになりました。(BZ#1670551)