27.10.4. Azure Disk での地域クラウドの設定
Azure には、インスタンスをデプロイする複数のリージョンがあります。必要なリージョンを指定するには、以下を azure.conf ファイルに追加します。
cloud: <region>
リージョンは以下のいずれかになります。
-
ドイツクラウド:
AZUREGERMANCLOUD
-
中国クラウド:
AZURECHINACLOUD
-
パブリッククラウド:
AZUREPUBLICCLOUD
-
米国クラウド:
AZUREUSGOVERNMENTCLOUD
27.10.4.1. 永続ボリュームの作成
OpenShift Container Platform に永続ボリュームを作成する前に、永続ボリュームをオブジェクト定義で定義する必要があります。
例27.8 Azure を使用した永続ボリュームオブジェクトの定義
apiVersion: "v1" kind: "PersistentVolume" metadata: name: "pv0001" 1 spec: capacity: storage: "5Gi" 2 accessModes: - "ReadWriteOnce" azureDisk: 3 diskName: test2.vhd 4 diskURI: https://someacount.blob.core.windows.net/vhds/test2.vhd 5 cachingMode: ReadWrite 6 fsType: ext4 7 readOnly: false 8
- 1
- ボリュームの名前。これは Persistent Volume Claim (永続ボリューム要求) を使用して、または Pod からボリュームを識別するために使用されます。
- 2
- このボリュームに割り当てられるストレージの量。
- 3
- これは使用されるボリュームタイプを定義します (この例では、azureDisk プラグイン)。
- 4
- Blob ストレージのデータディスクの名前。
- 5
- Blob ストレージのデータディスクの URI
- 6
- ホストのキャッシングモード: None、ReadOnly、または ReadWrite。
- 7
- マウントするファイルシステムタイプ (
ext4
、xfs
など)。 - 8
- デフォルトは
false
(読み取り/書き込み) です。ここでReadOnly
を指定すると、VolumeMounts
でReadOnly
設定が強制的に実行されます。
ボリュームをフォーマットしてプロビジョニングした後に fsType
パラメーターの値を変更すると、データ損失や Pod にエラーが発生する可能性があります。
定義を azure-pv.yaml などのファイルに保存し、永続ボリュームを作成します。
# oc create -f azure-pv.yaml persistentvolume "pv0001" created
永続ボリュームが作成されたことを確認します。
# oc get pv NAME LABELS CAPACITY ACCESSMODES STATUS CLAIM REASON AGE pv0001 <none> 5Gi RWO Available 2s
これで、Persistent Volume Claim (永続ボリューム要求) を使用してストレージを要求 し、新規の永続ボリュームを活用できるようになります。
Azure Disk PVC を介してボリュームがマウントされている Pod の場合、新規ノードへの Pod のスケジューリングに数分の時間がかかります。ディスクの割り当て解除操作が完了するまで 2 ~ 3 分待ってから、新規デプロイメントを開始してください。ディスクの割り当て解除操作が完了する前に新規の Pod の作成要求が開始されると、Pod の作成によって開始されたディスクの割り当て操作が失敗し、結果として Pod の作成が失敗します。
Persistent Volume Claim (永続ボリューム要求) は、ユーザーの namespace にのみ存在し、同じ namespace 内の Pod からしか参照できません。別の namespace から永続ボリュームにアクセスしようとすると、Pod にエラーが発生します。