28.10. ラベルによる永続ボリュームのバインド
28.10.1. 概要
このトピックでは、PV でラベルを定義して PVC 内でセレクターを一致させることで Persistent Volume Claim (永続ボリューム要求、PVC) を 永続ボリューム (PV) にバインドする詳細例を紹介します。この機能はすべての ストレージオプション で使用できます。ここでは、OpenShift Container Platform クラスターに永続ストレージリソースが含まれていて、それらのリソースを PVC によるバインディングに使用できることを前提としています。
ラベルとセレクターに関する注記
ラベルは OpenShift Container Platform の機能であり、ユーザー定義のタグ (キーと値のペア) をオブジェクトの仕様の一部としてサポートします。その主な目的は、オブジェクト間で同一ラベルを定義してオブジェクトを任意にグループ化できるようにすることです。定義したラベルをセレクターでターゲットとして指定すると、指定のラベル値を持つすべてのオブジェクトが一致します。この機能により、PVC を PV にバインドすることができます。ラベルについての詳細は、Pods and Services を参照してください。
この例では、変更された GlusterFS の PV および PVC 仕様を使用しています。ただし、実装したセレクターとラベルはすべてのストレージオプションで汎用的に使用できます。使用しているボリュームプロバイダーの独自の設定については、関連するストレージオプション を参照してください。
28.10.1.1. 想定条件
以下があることを前提とします。
- 少なくとも 1 つのマスターと 1 つのノードがある既存の OpenShift Container Platform クラスター
- 少なくとも 1 つのサポート対象 ストレージボリューム
- cluster-admin 権限を持つユーザー