3.9. アプリケーションデータの復元
rsync
がコンテナーイメージ内にインストールされていることを前提とすると、アプリケーションデータは oc rsync
コマンドを使用してバックアップできます。Red Hat rhel7 ベースイメージには rsync
が含まれます。したがって、rhel7 をベースとするすべてのイメージにはこれが含まれることになります。Troubleshooting and Debugging CLI Operations - rsync を参照してください。
これは、アプリケーションデータの 汎用的な 復元についての説明であり、データベースシステムの特殊なエクスポート/インポートなどのアプリケーション固有のバックアップ手順については考慮に入れられていません。
使用する永続ボリュームのタイプ (Cinder、NFS、Gluster など) によっては、他の復元手段を使用できる場合もあります。
手順
Jenkins デプロイメントのアプリケーションデータの復元例
バックアップを確認します。
$ ls -la /tmp/jenkins-backup/ total 8 drwxrwxr-x. 3 user user 20 Sep 6 11:14 . drwxrwxrwt. 17 root root 4096 Sep 6 11:16 .. drwxrwsrwx. 12 user user 4096 Sep 6 11:14 jenkins
oc rsync
ツールを使用して、データを実行中の Pod にコピーします。$ oc rsync /tmp/jenkins-backup/jenkins jenkins-1-37nux:/var/lib
注記アプリケーションによっては、アプリケーションを再起動する必要があります。
必要に応じて、新規データを使ってアプリケーションを再起動します。
$ oc delete pod jenkins-1-37nux
または、デプロイメントを 0 にスケールダウンしてから再びスケールアップすることもできます。
$ oc scale --replicas=0 dc/jenkins $ oc scale --replicas=1 dc/jenkins