2.3.5. OpenShift Container Platform のアップグレードにおける特別な考慮事項
OpenShift Container Platform クラスターが混在環境または gcePD ストレージを使用する場合、アップグレードの前に追加の手順を実行する必要があります。
Red Hat Enterprise Linux (RHEL) および RHEL Atomic Host が設定された環境などの混在環境をアップグレードする前に、インベントリーファイルで openshift_pkg_version
および openshift_image_tag
パラメーターの両方に値を設定します。これらの値を設定すると、クラスター内のすべてのノードが同じバージョンの OpenShift Container Platform を実行するようになります。これは OpenShift Container Platform 2 から OpenShift Container Platform 3 など、メジャー更新のベストプラクティスですが、マイナーバージョンのアップグレードにはこれらの値を設定する必要があります。
たとえば、OpenShift Container Platform 3.9 から OpenShift Container Platform 3.10 にアップグレードするには、以下のパラメーターおよび値を設定します。
openshift_pkg_version=-3.10.16 openshift_image_tag=v3.10.16
他の混在していない環境では、これらのパラメーターも表示される場合があります。
2.3.5.1. 大規模なアップグレードに関する特別な考慮事項
10 以上のワーカーノードおよび数千のプロジェクトおよび Pod を含む大規模なアップグレードの場合、API オブジェクトストレージの移行は、アップグレード Playbook の実行前と、アップグレードが正常に実行された後に再度実行する必要があります。そうしないと、アップグレードプロセスは失敗します。
詳細の説明については、Recommendations for large-scale OpenShift upgradesの Running the pre- and post- API server model object migration outside of the upgrade window セクションを参照してください。