第2章 クラスターの自動インプレースアップグレードの実行
標準の クラスターインストール プロセスを使用してインストールしており、使用したインベントリーファイルが利用できる場合には、アップグレード Playbook を使用してクラスターのアップグレードプロセスを自動化できます。
OpenShift Container Platform をアップグレードするには、インストール時に使用したものと同じインベントリーファイルを使用して Ansible Playbook を実行します。同じ v3_11 アップグレード Playbook 実行して、以下を実行します。
- 既存の OpenShift Container Platform バージョン 3.10 クラスターのバージョン 3.11 へのアップグレード。
- OpenShift Container Platform version 3.11 クラスターの最新の 非同期エラータ更新 へのアップグレード。
重要
Ansible Playbook を --tags
または --check
オプションを使用して実行することを、Red Hat ではサポートしていません。
2.1. アップグレードのワークフロー
3.10 から 3.11 へのコントロールプレーンのアップグレードでは、以下の手順が実行されます。
- リカバリー用にすべての etcd データのバックアップを実行する。
- API およびコントローラーを 3.10 から 3.11 に更新する。
- 内部データ構造を 3.11 に更新する。
- デフォルトルーター (ある場合) を 3.10 から 3.11 に更新する。
- デフォルトレジストリー (ある場合) を 3.10 から 3.11 に更新する。
- デフォルトのイメージストリームと InstantApp テンプレートを更新する。
3.10 から 3.11 へのノードのアップグレードではノードのローリング更新を実行し、以下が行われます。
- ノードのサブセットにスケジュール対象外 (unschedulable) のマークを付け、それらのノードを Pod からドレイン (解放) する。
- ノードコンポーネントを 3.10 から 3.11 に更新する。
- それらのノードをサービスに返す。