5.2. OpenShift SDN


5.2.1. 概要

OpenShift Container Platform は、Software Defined Networking (SDN) アプローチを使用して、クラスターのネットワークを統合し、OpenShift Container Platform クラスターの Pod 間の通信を可能にします。OpenShift SDN により、このような Pod ネットワークが確立され、メンテナーンスされます。 OpenShift SDN は Open vSwitch (OVS) を使用してオーバーレイネットワークを設定します。

OpenShift SDN では以下のように、Pod ネットワークを設定するための SDN プラグインを 3 つ提供します。

  • ovs-subnet プラグインはオリジナルのプラグインで、Pod が他の Pod やサービスすべてと通信できるフラットな Pod ネットワークを提供します。
  • ovs-multitenant プラグインは、pod とサービスをプロジェクトレベルと分離します。プロジェクトごとに、一意の Virtual Network ID (VNID) を受け取り、プロジェクトに割り当てられた Pod からのトラフィックを特定します。異なるプロジェクトの Pod は、別のプロジェクトの Pod およびサービスとパケットの送受信をすることができなくなります。

    ただし、VNID 0 を受け取るプロジェクトは、他の Pod すべてとの間で通信できるという面で、追加の特権があります。OpenShift Container Platform クラスターでは、default プロジェクトに VNID 0 が割り当てられています。これにより、ロードバランサーなど、特定のサービスがクラスター内の他の全 Pod との間でスムーズに通信できるようにします。

  • ovs-networkpolicy プラグインでは、プロジェクト管理者が NetworkPolicy オブジェクトを使用して分離ポリシーを設定できます。
注記

マスターおよびノードでの SDN の設定に関する情報は、SDN の設定を参照してください。

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