3.3.3.5. ヘッドレスサービス


アプリケーションがロードバランシングや単一サービス IP アドレスを必要しない場合、ヘッドレスサービスを作成できます。ヘッドレスサービスを作成する場合、ロードバランシングやプロキシー送信は実行されず、クラスター IP はこのサービスに割り当てられません。これらのサービスの場合、サービスにセレクターが定義されているかどうかによって DNS が自動的に設定されます。

サービスとセレクター: セレクターを定義するヘッドレスサービスの場合、エンドポイントコントローラーは API の Endpoints レコードを作成し、DNS 設定を変更して、サービスをサポートする Pod を直接ポイントする A レコード (アドレス) を返します。

セレクターなしのサービス: セレクターを定義しないヘッドレスサービスの場合、エンドポイントコントローラーは Endpoints レコードを作成しません。ただし、DNS システムは以下のレコードを検索し、設定します。

  • ExternalName タイプサービスの場合は、CNAME レコードになります。
  • それ以外のすべてのサービスタイプの場合、サービスと名前を共有するエンドポイントの A レコードになります。
3.3.3.5.1. ヘッドレスサービスの作成

ヘッドレスサービスの作成は標準的なサービスの作成と同様ですが、ClusterIP アドレスを宣言しません。ヘッドレスサービスを作成するには、clusterIP: None パラメーター値をサービス YAML 定義に追加します。

たとえば、以下は Pod のグループを同じクラスターまたはサービスの一部として組み込む場合です。

Pod の一覧

$ oc get pods -o wide
Copy to Clipboard Toggle word wrap

出力例

NAME               READY  STATUS    RESTARTS   AGE    IP            NODE
frontend-1-287hw   1/1    Running   0          7m     172.17.0.3    node_1
frontend-1-68km5   1/1    Running   0          7m     172.17.0.6    node_1
Copy to Clipboard Toggle word wrap

ヘッドレスサービスを以下のように定義できます。

ヘッドレスサービス定義

apiVersion: v1
kind: Service
metadata:
  labels:
    app: ruby-helloworld-sample
    template: application-template-stibuild
  name: frontend-headless 
1

spec:
  clusterIP: None 
2

  ports:
  - name: web
    port: 5432
    protocol: TCP
    targetPort: 8080
  selector:
    name: frontend 
3

  sessionAffinity: None
  type: ClusterIP
status:
  loadBalancer: {}
Copy to Clipboard Toggle word wrap

1
ヘッドレスサービスの名前です。
2
clusterIP 変数を None に設定すると、ヘッドレスサービスが宣言されます。
3
frontend のラベルが付いたすべての Pod を選択します。

また、ヘッドレスサービスには独自の IP アドレスがありません。

$ oc get svc
Copy to Clipboard Toggle word wrap

出力例

NAME                TYPE        CLUSTER-IP       EXTERNAL-IP   PORT(S)    AGE
frontend            ClusterIP   172.30.232.77    <none>        5432/TCP   12m
frontend-headless   ClusterIP   None             <none>        5432/TCP   10m
Copy to Clipboard Toggle word wrap

トップに戻る
Red Hat logoGithubredditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。 最新の更新を見る.

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

Theme

© 2025 Red Hat