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第29章 高可用性

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29.1. 概要

このトピックでは、OpenShift Container Platform クラスターの Pod およびサービスの高可用性の設定について説明します。

IP フェイルオーバーは、ノードセットの仮想 IP (VIP) アドレスのプールを管理します。セットのすべての VIP はセットから選択されるノードによって提供されます。VIP は単一ノードが利用可能である限り提供されます。ノード上で VIP を明示的に配布する方法がないため、VIP のないノードがある可能性も、多数の VIP を持つノードがある可能性もあります。ノードが 1 つのみ存在する場合は、すべての VIP がそのノードに配置されます。

注記

VIP はクラスター外からルーティングできる必要があります。

IP フェイルオーバーは各 VIP のポートをモニターし、ポートがノードで到達可能かどうかを判別します。ポートが到達不能な場合、VIP はノードに割り当てられません。ポートが 0 に設定されている場合、このチェックは抑制されます。 check スクリプト は必要なテストを実行します。

IP フェイルオーバーは Keepalived を使用して、一連のホストで外部からアクセスできる VIP アドレスのセットをホストします。各 VIP は 1 度に 1 つのホストによって提供されます。 Keepalived は VRRP プロトコルを使用して (一連のホストの) どのホストがどの VIP を提供するかを判別します。ホストが利用不可の場合や Keepalived が監視しているサービスが応答しない場合は、VIP は一連のホストの内の別のホストに切り換えられます。したがって、VIP はホストが利用可能である限り常に提供されます。

Keepalived を実行するホストが check スクリプトを渡す場合、ホストは プリエンプションストラテジー に応じて、その優先順位および現在の MASTER の優先順位に基づいて MASTER 状態になります。

管理者は、状態が変更されるたびに呼び出されるスクリプトを --notify-script= オプションを使用して提供できます。Keepalived は VIP を提供する場合は MASTER 状態に、別のノードが VIP を提供する場合は BACKUP 状態に、または check スクリプトが失敗する場合は FAULT 状態になります。notify スクリプト は、状態が変更されるたびに新規の状態で呼び出されます。

OpenShift Container Platform は、oc adm ipfailover コマンドの実行による IP フェイルオーバーのデプロイメント設定の作成をサポートします。IP フェイルオーバーのデプロイメント設定は VIP アドレスのセットを指定し、それらの提供先となるノードのセットを指定します。クラスターには複数の IP フェイルオーバーのデプロイメント設定を持たせることができ、それぞれが固有な VIP アドレスの独自のセットを管理します。IP フェイルオーバー設定の各ノードは IP フェイルオーバー Pod として実行され、この Pod は Keepalived を実行します。

VIP を使用してホストネットワーク (例: ルーター) を持つ Pod にアクセスする場合、アプリケーション Pod は ipfailover Pod を実行しているすべてのノードで実行されている必要があります。これにより、いずれの ipfailover ノードもマスターになり、必要時に VIP を提供することができます。アプリケーション Pod が ipfailover のすべてのノードで実行されていない場合、一部の ipfailover ノードが VIP を提供できないか、または一部のアプリケーション Pod がトラフィックを受信できなくなります。この不一致を防ぐために、ipfailover とアプリケーション Pod の両方に同じセレクターとレプリケーション数を使用します。

VIP を使用してサービスにアクセスする場合には、いずれのノードもノードの ipfailover セットに入れることができます。それは、(アプリケーション Pod が実行されている場所を問わず) サービスはすべてのノードで到達可能であるためです。ipfailover ノードのいずれもいつでもマスターにすることができます。 サービスは外部 IP およびサービスポートを使用するか、または nodePort を使用することができます。

サービス定義で外部 IP を使用する場合、VIP は外部 IP に設定され、ipfailover のモニターポートはサービスポートに設定されます。nodePort はクラスターのすべてのノードで開かれ、サービスは VIP をサポートしているいずれのノードからのトラフィックについても負荷分散を行います。この場合、ipfailover のモニターノードはサービス定義で nodePort に設定されます。

重要

nodePort のセットアップは特権付きの操作で実行されます。

重要

サービス VIP の可用性が高い場合でも、パフォーマンスに影響が出る可能性があります。keepalived は、各 VIP が設定内の一部のノードによってサービスされることを確認し、他のノードに VIP がない場合でも、複数の VIP が同じノードに配置される可能性があります。ipfailover によって複数の VIP が同じノードに配置されると、VIP のセット全体で外部から負荷分散されるストラテジーが妨げられる可能性があります。

ingressIP を使用する場合は、ipfailover を ingressIP 範囲と同じ VIP 範囲を持つように設定できます。また、モニターポートを無効にすることもできます。この場合、すべての VIP がクラスター内の同じノードに表示されます。すべてのユーザーが ingressIP でサービスをセットアップし、これを高い可用性のあるサービスにすることができます。

重要

クラスター内の VIP の最大数は 255 です。

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