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3.3. 外部のスキャンツールの OpenShift への統合

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OpenShift Container Platform は、オブジェクトのアノテーション (object annotations) を利用して機能を拡張します。脆弱性スキャナーなどの外部ツールはイメージオブジェクトにメタデータのアノテーションを付けることで、結果の要約を表示したり、Pod の実行を制御したりできます。本セクションでは、このアノテーションの認識される形式について説明します。 この形式を使用することで、アノテーションをコンソールで安全に使用し、ユーザーに役立つデータを表示することができます。

3.3.1. イメージのメタデータ

イメージの品質データには、パッケージの脆弱性およびオープンソースソフトウェア (OSS) ライセンスのコンプライアンスなどの様々なタイプがあります。さらに、複数のプロバイダーがこのメタデータを提供する場合があります。このため、以下のアノテーションの形式が保持されます。

quality.images.openshift.io/<qualityType>.<providerId>: {}
表3.1 アノテーションキーの形式
コンポーネント説明許可される値

qualityType

メタデータのタイプ

vulnerability
license
operations
policy

providerId

プロバイダー ID の文字列

openscap
redhatcatalog
redhatinsights
blackduck
jfrog

3.3.1.1. アノテーションキーの例

quality.images.openshift.io/vulnerability.blackduck: {}
quality.images.openshift.io/vulnerability.jfrog: {}
quality.images.openshift.io/license.blackduck: {}
quality.images.openshift.io/vulnerability.openscap: {}

イメージの品質アノテーションの値は、以下の形式に従った構造化データになります。

表3.2 アノテーション値の形式
フィールド必須 ?説明タイプ

name

はい

プロバイダーの表示名

文字列

timestamp

はい

スキャンのタイムスタンプ

文字列

description

いいえ

簡単な説明

文字列

reference

はい

情報ソースの URL および/または詳細情報。ユーザーのデータ検証に必要。

文字列

scannerVersion

いいえ

スキャナーバージョン

文字列

compliant

いいえ

コンプライアンスに合格/不合格

ブール値

summary

いいえ

検出された問題の要約

一覧 (以下の表を参照)

summary フィールドは、以下の形式に従う必要があります。

表3.3 要約フィールド値の形式
フィールド説明タイプ

label

コンポーネントの表示ラベル (例: critical、important、moderate、low または health)

文字列

data

このコンポーネントのデータ (例: 検出された脆弱性の数またはスコア)

文字列

severityIndex

順序付けおよびグラフィック表示の割り当てを可能にするコンポーネントのインデックス。値は 0..3 の範囲内にあり、0 = low になります。

整数

reference

情報ソースの URL および/または詳細情報。オプション。

String

3.3.1.2. アノテーション値の例

以下の例は、脆弱性の要約データおよびコンプライアンスのブール値を含むイメージの OpenSCAP アノテーションを示しています。

OpenSCAP アノテーション

{
  "name": "OpenSCAP",
  "description": "OpenSCAP vulnerability score",
  "timestamp": "2016-09-08T05:04:46Z",
  "reference": "https://www.open-scap.org/930492",
  "compliant": true,
  "scannerVersion": "1.2",
  "summary": [
    { "label": "critical", "data": "4", "severityIndex": 3, "reference": null },
    { "label": "important", "data": "12", "severityIndex": 2, "reference": null },
    { "label": "moderate", "data": "8", "severityIndex": 1, "reference": null },
    { "label": "low", "data": "26", "severityIndex": 0, "reference": null }
  ]
}

以下の例は、詳細情報として外部 URL と健全性のインデックスデータを含むイメージの Red Hat Container Catalog アノテーションを示しています。

Red Hat Container Catalog アノテーション

{
  "name": "Red Hat Container Catalog",
  "description": "Container health index",
  "timestamp": "2016-09-08T05:04:46Z",
  "reference": "https://access.redhat.com/errata/RHBA-2016:1566",
  "compliant": null,
  "scannerVersion": "1.2",
  "summary": [
    { "label": "Health index", "data": "B", "severityIndex": 1, "reference": null }
  ]
}

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