27.9.2. プロビジョニング
ストレージは、ボリュームとして OpenShift Container Platform にマウントされる前に基礎となるインフラストラクチャーになければなりません。FC 永続ストレージに必要なものは、PersistentVolume
API、wwids
または lun
数が有効な targetWWNs
、fsType
です。永続ボリュームと LUN は 1 対 1 でマッピングされます。
永続ボリュームオブジェクトの定義
apiVersion: v1 kind: PersistentVolume metadata: name: pv0001 spec: capacity: storage: 1Gi accessModes: - ReadWriteOnce fc: wwids: [scsi-3600508b400105e210000900000490000] 1 targetWWNs: ['500a0981891b8dc5', '500a0981991b8dc5'] 2 lun: 2 3 fsType: ext4
- 1
- オプション: World wide identifier (WWID)
FCwids
または FCtargetWWNs
およびlun
の組み合わせは設定する必要がありますが、両方を同時に設定することはできません。WWN ターゲットよりも FC WWID 識別子が推奨されます。FC WWID 識別子は、各ストレージデバイスに固有のものであり、デバイスのアクセスに使用されるパスに依存しないためです。この識別子は、SCSI Inquiry を発行して Device Identification Vital Product Data (page 0x83
) または Unit Serial Number (page 0x80
) を取得することにより獲得できます。FC WWID は、デバイスへのパスが変更したり、別のシステムからデバイスにアクセスする場合でも、ディスク上のデータ参照に/dev/disk/by-id/
と識別されます。 - 2 3
- オプション: World wide names (WWN)
FCwids
または FCtargetWWNs
およびlun
の組み合わせは設定する必要がありますが、両方を同時に設定することはできません。WWN ターゲットよりも FC WWID 識別子が推奨されます。FC WWID 識別子は、各ストレージデバイスに固有のものであり、デバイスのアクセスに使用されるパスに依存しないためです。FC WWN は、/dev/disk/by-path/pci-<identifier>-fc-0x<wwn>-lun-<lun_#>
として識別されます。ただし、<wwn>
までのパス (0x
を含む) と WWN の後の文字 (-
(ハイフン) を含む) を入力する必要はありません。
ボリュームをフォーマットしてプロビジョニングした後に fstype
パラメーターの値を変更すると、データ損失や Pod エラーが発生する可能性があります。
27.9.2.1. ディスククォータの実施
LUN パーティションを使用してディスククォータとサイズ制限を実施します。それぞれの LUN には 1 つの永続ボリュームです。Kubernetes では、永続ボリュームに一意の名前を使用する必要があります。
この方法でクォータを実施すると、エンドユーザーは永続ストレージを具体的な量 (10Gi など) で要求することができ、これを同等またはそれ以上の容量の対応するボリュームに一致させることができます。