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1.5.2. MAC アドレスを指定した PXE ブート

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PXE ブートまたはネットワークブートは Container-native Virtualization でサポートされています。ネットワークブートにより、ローカルに割り当てられたストレージデバイスなしにコンピューターを起動し、オペレーティングシステムまたは他のプログラムを起動し、ロードすることができます。たとえば、これにより、新規ホストのデプロイ時に PXE サーバーから必要な OS イメージを選択できます。

「リファレンス」セクションには、PXE ブートの設定ファイルテンプレートがあります。

前提条件

  • OpenShift Container Platform 3.11 以降を実行するクラスター
  • PXE ブートを許可する設定済みのインターフェース

手順

  1. クラスターに PXE ネットワークを設定します。

    1. PXE ネットワーク pxe-net-confNetworkAttachmentDefinition を作成します。

      apiVersion: "k8s.cni.cncf.io/v1"
      kind: NetworkAttachmentDefinition
      metadata:
        name: pxe-net-conf
      spec:
        config: '{
            "cniVersion": "0.3.1",
            "type": "ovs",
            "bridge": "br1"
          }'
      注記

      この例では、VMI はトランクポート経由で Open vSwitch ブリッジ <br1> に割り当てられます。

    2. Open vSwitch ブリッジ <br1> を作成し、これをインターフェース <eth1> に接続します。 これは、PXE ブートを許可するネットワークに接続されます。

      $ ovs-vsctl add-br br1
      $ ovs-vsctl add-port br1 eth1
      $ ovs-vsctl show
      8d004495-ea9a-44e1-b00c-3b65648dae5f
          Bridge br1
              Port br1
                  Interface br1
                      type: internal
              Port "eth1"
                  Interface "eth1"
          ovs_version: "2.8.1"
      注記

      このブリッジはすべてのノードで設定される必要があります。これがノードのサブセットでのみ利用可能な場合は、VMI の nodeSelector 制約が有効であることを確認してください。

  2. 仮想マシンインスタンス設定ファイルを、インターフェースおよびネットワークの詳細を含めるように編集します。

    1. PXE サーバーで必要な場合には、ネットワークおよび MAC アドレスを指定します。MAC アドレスが指定されていない場合、値は自動的に割り当てられます。ただし、この時点で自動的に割り当てられる MAC アドレスは永続しないことに注意してください。

      bootOrder1 に設定されており、インターフェースが最初に起動することを確認します。この例では、インターフェースは <pxe-net> というネットワークに接続されています。

      interfaces:
      - masquerade: {}
        name: default
      - bridge: {}
        name: pxe-net
        macAddress: de:00:00:00:00:de
        bootOrder: 1
      注記

      複数のインターフェースおよびディスクのブートの順序はグローバル順序になります。

    2. OS プロビジョニングの後に起動が適切に実行されるよう、ブートデバイス番号をディスクに割り当てます。

      ディスク bootOrder の値を 2 に設定します。

      devices:
        disks:
        - disk:
            bus: virtio
          name: containerdisk
          bootOrder: 2
    3. ネットワークが直前に作成された NetworkAttachmentDefinition に接続されるように指定します。このシナリオでは、 <pxe-net><pxe-net-conf> という NetworkAttachmentDefinition に接続されます。

      networks:
      - name: default
        pod: {}
      - name: pxe-net
        multus:
          networkName: pxe-net-conf
  3. 仮想マシンインスタンスを作成します。

    $ oc create -f vmi-pxe-boot.yaml
    virtualmachineinstance.kubevirt.io "vmi-pxe-boot" created
  4. 仮想マシンインスタンスの実行を待機します。

    $ oc get vmi vmi-pxe-boot -o yaml | grep -i phase
      phase: Running
  5. VNC を使用して仮想マシンインスタンスを表示します。

    $ virtctl vnc vmi-pxe-boot
  6. ブート画面で、PXE ブートが正常に実行されていることを確認します。
  7. VMI にログインします。

    $ virtctl console vmi-pxe-boot
  8. 仮想マシンのインターフェースおよび MAC アドレスを確認し、ブリッジに接続されたインターフェースに指定された MAC アドレスがあることを確認します。この場合、PXE ブートには IP アドレスなしに eth1 を使用しています。他のインターフェース eth0 は OpenShift Container Platform から IP アドレスを取得しています。

    $ ip addr
    ...
    3. eth1: <BROADCAST,MULTICAST> mtu 1500 qdisc noop state DOWN group default qlen 1000
       link/ether de:00:00:00:00:de brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
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