1.3.3.5. 既存の仮想マシンディスクの PVC クローンの作成
既存の仮想マシンディスクの PVC のクローンを新規 DataVolume に作成します。その後、新規 DataVolume は新規の仮想マシンに使用できます。
DataVolume が仮想マシンと別に作成される場合、DataVolume のライフサイクルは仮想マシンとは切り離されます。 仮想マシンが削除されても、DataVolume もその関連付けられた PVC も削除されません。
前提条件
- 既存の仮想マシンディスクの PVC。関連付けられた仮想マシンの電源はオフにする必要があります。 そうでないと、クローンプロセスは PVC が利用可能になるまでキューに入れられます。
手順
- 関連付けられた PVC の名前および namespace を特定するために、クローン作成に必要な DataVolume を確認します。
以下のパラメーターを指定する DataVolume オブジェクトの YAML ファイルを作成します。
metadata: name
新規 DataVolume の名前。
source: pvc: namespace
ソース PVC が存在する namespace。
source: pvc: name
ソース PVC の名前。
storage
新規 DataVolume のサイズ。十分な領域が割り当てられていることを確認します。そうでない場合には、クローン操作は失敗します。 サイズはソース PVC と同じか、またはそれよりも大きくなければなりません。
以下に例を示します。
apiVersion: cdi.kubevirt.io/v1alpha1 kind: DataVolume metadata: name: cloner-datavolume spec: source: pvc: namespace: "<source-namespace>" name: "<my-favorite-vm-disk>" pvc: accessModes: - ReadWriteOnce resources: requests: storage: 2Gi
DataVolume を作成して PVC のクローンを開始します。
$ oc create -f <datavolume>.yaml
DataVolume は仮想マシンが PVC の作成前に起動することを防ぐため、PVC のクローン作成中に新規 DataVolume を参照する仮想マシンを作成できます。