28.8.2. 値
ボリュームのマウント伝播は、Container.volumeMounts の mountPropagation フィールドで制御します。その値は次のとおりです。
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None: このボリュームマウントでは、ホストによりボリュームまたはそのサブディレクトリーにマウントされている後続のマウントは受信されません。同様に、コンテナーで作成されたマウントは、ホスト上では表示されません。これはデフォルトのモードであり、Linux カーネルのプライベートマウント伝播と同じです。 -
HostToContainer: このボリュームマウントでは、ボリュームまたはそのサブディレクトリーのいずれかにマウントされている後続のマウントがすべて受信されます。つまり、ホストがボリュームマウント内に何かをマウントしていると、コンテナーはそこにマウントが存在することを認識します。このモードは、Linux カーネルのrslaveマウント伝播と同等です。 -
Bidirectional: このボリュームマウントはHostToContainerマウントと同じように動作します。さらに、コンテナーで作成されるすべてのボリュームマウントは、ホストおよび同じボリュームを使用する全 Pod のコンテナーすべてに伝播されます。このモードの一般的なユースケースは、FlexVolume や CSI ドライバーまたはhostPathボリュームを使用してホストにマウントする必要のある Pod です。このモードは、Linux カーネルのrsharedマウント伝播と同等です。
重要
Bidirectional マウント伝播はリスクを孕む可能性があります。ホストのオペレーティングシステムを破損する可能性があるので、特権コンテナーでのみ使用できます。Linux カーネルの動作について理解しておくことが強く推奨されます。さらに、Pod のコンテナーで作成されるボリュームマウントは、終了時にコンテナーによって破棄されるか、またはアンマウントされる必要があります。