22.2.3.5. OpenStack フレーバーの作成
OpenStack 内で、フレーバーは nova
コンピューティングインスタンスのコンピュート、メモリー、およびストレージ容量を定義することで仮想サーバーのサイズを定義します。このリファレンスアーキテクチャー内のベースイメージは Red Hat Enterprise Linux 7.5 であるため、m1.node
および m1.master
のサイズが設定されたフレーバーが 表22.1「OpenShift の最小システム要件」 に示されるような仕様で作成されます。
最低限のシステム要件を満た場合にクラスターを実行できますが、パフォーマンスを改善するには、マスターノードで vCPU を増やすことが推奨されます。さらに、etcd がマスター上の同一の場所に配置されている場合は、メモリーを追加することも推奨されます。
ノードタイプ | CPU | RAM | ルートディスク | フレーバー |
---|---|---|---|---|
マスター | 4 | 16 GB | 45 GB |
|
ノード | 1 | 8 GB | 20 GB |
|
OpenStack 管理者として以下を実行します。
$ openstack flavor create <flavor_name> \ --id auto \ --ram <ram_in_MB> \ --disk <disk_in_GB> \ --vcpus <num_vcpus>
以下の例は、このリファレンス環境内でのフレーバーの作成について示しています。
$ openstack flavor create m1.master \ --id auto \ --ram 16384 \ --disk 45 \ --vcpus 4 $ openstack flavor create m1.node \ --id auto \ --ram 8192 \ --disk 20 \ --vcpus 1
新規フレーバーを作成するために OpenStack 管理者権限にアクセスできない場合は、表22.1「OpenShift の最小システム要件」 の要件を満たす OpenStack 環境内で既存フレーバーを使用します。
以下を実行して OpenStack フレーバーを検証します。
$ openstack flavor list