1.5.3. ゲストメモリーのオーバーコミットの設定
仮想ワークロードに利用可能な量を上回るメモリーが必要な場合、メモリーのオーバーコミットを使用してホストのメモリーのすべてまたはそのほとんどを仮想マシンインスタンスに割り当てることができます。メモリーのオーバーコミットを有効にすることは、通常ホストに予約されるリソースを最大化できることを意味します。
たとえば、ホストに 32 GB RAM がある場合、メモリーのオーバーコミットを使用してそれぞれ 4 GB RAM を持つ 8 つの仮想マシンに対応できます。これは、仮想マシンがそれらのメモリーのすべてを同時に使用しないという前提で機能します。
前提条件
- OpenShift Container Platform 3.11 以降を実行するクラスター
手順
VMI に対し、クラスターから要求された以上のメモリーが利用可能であることを明示的に示すために、spec.domain.memory.guest
を spec.domain.resources.requests.memory
よりも高い値に設定します。このプロセスはメモリーのオーバーコミットと呼ばれています。
以下の例では、<1024M>
がクラスターから要求されますが、VMI には <2048M>
が利用可能であると通知されます。ノードに利用可能な空のメモリーが十分にある限り、VMI は最大 2048M を消費します。
kind: VirtualMachine spec: template: domain: resources: requests: memory: <1024M> memory: guest: <2048M>
ノードがメモリー不足の状態になると、Pod のエビクションルールと同じルールが VMI に適用されます。