5.7.12. 他のバックエンドおよび重み


ルートは通常、kind: Serviceto: トークンを使用したサービスと関連付けられます。ルートへの全要求は、負荷分散ストラテジーをベースに、サービス内のエンドポイントにより処理されます。

サービスは最大 4 つまでルートをサポートすることができます。各サービスが処理する要求の大きさは、サービスの weight により統制されます。

最初のサービスは、以前と同様に to: トークンを使用して入り、サービスは 3 つまで alternateBackend: トークンを使用して入ることができます。各サービスは、デフォルトの kind: Service が指定されている必要があります。

各サービスには、weight が関連付けられています。サービスが処理する要求の大きさは、weight / sum_of_all_weights で算出されます。サービスにエンドポイントが複数ある場合には、サービスの重みが 1 以上、各エンドポイントに割り当てられるように、エンドポイント全体に分散されます。サービスの weight が 0 の場合は、サービスの各エンドポイントには 0 が割り当てられます。

weight は 0-256 の範囲になければなりません。デフォルトは 100 です。weight が 0 の場合、サービスはロードバランシングに参加しませんが、既存の持続する接続を引き続き提供します。

また、alternateBackends を使用する場合は、roundrobin ロードバランシング戦略を使用して、重み に基づいてリクエストが想定どおりにサービスに分散されるようにします。roundrobin は、ルートのアノテーション を使用してルートに設定するか、環境変数を使用して一般的なルーターには設定できます。

以下は、A/B デプロイメント向けに別のバックエンドを使用したルート設定例です。

alternateBackends および重みが指定されたルート

apiVersion: v1
kind: Route
metadata:
  name: route-alternate-service
  annotations:
    haproxy.router.openshift.io/balance: roundrobin  1
spec:
  host: www.example.com
  to:
    kind: Service
    name: service-name  2
    weight: 20          3
  alternateBackends:
  - kind: Service
    name: service-name2 4
    weight: 10          5
  - kind: Service
    name: service-name3 6
    weight: 10          7

1
このルートは roundrobin 負荷分散ストラテジーを使用します。
2
最初のサービス名は service-name であり、0 以上の Pod が含まれる可能性があります。
4 6
alternateBackend サービスにも 0 以上の Pod が含まれる場合があります。
3 5 7
重み の合計は 40 です。service-name は要求の 20/40 または 1/2 を、service-name2service-name3 はそれぞれ、要求の 1/4 を取得し、サービスごとに 1 または複数のエンドポイントが含まれると想定します。
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