30.2. NO_PROXY の設定
NO_PROXY
環境変数は、OpenShift Container Platform のすべてのコンポーネントと、OpenShift Container Platform によって管理されるすべての IP アドレスを一覧表示します。
CIDR を許可する OpenShift サービスでは、以下のように NO_PROXY
にホスト、IP アドレス、または IP 範囲 (CIDR 形式) のコンマ区切りの一覧を指定できます。
- マスターホストの場合
- ノードホスト名
- マスター IP またはホスト名
- etcd ホストの IP アドレス
- ノードホストの場合
- マスター IP またはホスト名
- Docker サービスの場合
- レジストリーのサービス IP とホスト名
-
レジストリーサービス URL
docker-registry.default.svc.cluster.local
- レジストリールートホスト名 (作成されている場合)
Docker を使用している場合は、Docker はホスト、ドメイン拡張子、または IP アドレスのコンマ区切りの一覧を受け入れますが、CIDR 形式の IP 範囲は受け入れません。CIDR 形式の IP 範囲を受け入れるのは OpenShift サービスのみです。 `no_proxy' 変数には、プロキシーを使用すべきでないドメイン拡張子のコンマ区切りの一覧を含める必要があります。
たとえば、no_proxy
が .school.edu
に設定されている場合は、特定の学校からドキュメントを取得するためにプロキシーが使用されることはありません。
NO_PROXY
には、master-config.yaml ファイルにあるように、SDN ネットワークとサービス IP アドレスも含まれています。
/etc/origin/master/master-config.yaml
networkConfig: clusterNetworks: - cidr: 10.1.0.0/16 hostSubnetLength: 9 serviceNetworkCIDR: 172.30.0.0/16
OpenShift Container Platform では、ドメイン接尾辞に付加するワイルドカードとして *
を使用できません。たとえば、以下は受け入れられます。
NO_PROXY=.example.com
しかし、以下の場合は受け入れられません。
NO_PROXY=*.example.com
NO_PROXY
で許可されるワイルドカードは *
1 文字だけです。 このワイルドカードはすべてのホストに一致し、プロキシーを効果的に無効にします。
この一覧にある名前はそれぞれ、ホスト名を接尾辞として含むドメインまたはホスト名自体のいずれかと一致します。
ノードを拡張するときは、ホスト名の一覧ではなくドメイン名を使用してください。
たとえば、example.com は example.com、example.com:80、および www.example.com と一致します。