4.8. クラスターのプレインストールチェックの設定
プレインストールチェックは、openshift_health_checker Ansible ロールの一部として実行される診断タスクのセットです。OpenShift Container Platform の Ansible インストールの前に実行され、必要なインベントリー値が設定されていることを確認し、正常なインストールを妨げたり干渉したりする可能性があるホストの潜在的な問題を特定します。
以下の表は、OpenShift Container Platform のすべての Ansible インストールの前に実行される、使用可能なプレインストールチェックを示しています。
チェック名 | 目的 |
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このチェックでは、OpenShift Container Platform の特定のデプロイメントで推奨されるメモリー容量がホストにあることを確認します。デフォルト値は、最新のインストールドキュメント から取得されたものです。インベントリーファイルで |
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このチェックは、etcd、マスター、およびノードホストに対してのみ実行されます。OpenShift Container Platform インストールのマウントパスに十分なディスク領域が残っていることを確認します。推奨されるディスク値は、最新のインストールドキュメント から取得されます。ディスク領域最小要件のユーザー定義の値は、インベントリーファイルで |
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docker デーモン (ノードとコンテナー化インストール) に依存するホストでのみ実行されます。ユーザー定義の上限が設定されていない場合、docker の最大使用率のしきい値はデフォルトで使用可能な合計サイズの 90% になります。ユーザー定義の制限が設定されていない場合、docker 使用量の最大しきい値のデフォルトは利用可能な合計サイズの 90% になります。( |
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docker デーモンが OpenShift Containe Platform でサポートされているストレージドライバーを使用していることを確認します。 |
| OpenShift Container Platform インストールで必要なイメージがローカルで、またはホストマシン上の 1 つ以上の設定済みコンテナーイメージレジストリー で使用可能であることの確認を試行します。 |
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| OpenShift Container Platform の RPM インストールの前に実行されます。現在のインストールに必要な RPM パッケージが利用可能であることを確認します。 |
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特定のプレインストールチェックを無効にするには、コンマ区切りのチェック名の一覧を指定した変数 openshift_disable_check
をインベントリーファイルに組み込みます。以下は例になります。
openshift_disable_check=memory_availability,disk_availability
既存のクラスターの診断用に実行するための類似のヘルスチェックセットが Ansible ベースのヘルスチェック に用意されています。証明書の有効期限をチェックするための別のチェックのセットについては、Redeploying Certificates を参照してください。