38.5. メトリックコンポーネントのデプロイ
すべてのメトリックコンポーネントのデプロイと設定は OpenShift Container Platform Ansible で処理されるので、すべてを 1 つのステップでデプロイできます。
以下の例では、デフォルトパラメーターを使用して、メトリクスのデプロイ時に永続ストレージを使用する場合の方法と使用しない場合の方法を示しています。
Ansible Playbook を実行するホストには、ホストあたり 75MiB 以上の空きメモリーがインベントリーで必要になります。
アップストリームの Kubernetes ルールに応じて、eth0
のデフォルトインターフェイスでのみメトリクスを収集できます。
例38.3 永続ストレージを使用するデプロイ
以下のコマンドでは、Hawkular Metrics ルートを hawkular-metrics.example.com を使用し、永続ストレージを使用してデプロイされるように設定します。
十分な容量を備えた永続ボリュームを用意してください。
$ ansible-playbook [-i </path/to/inventory>] <OPENSHIFT_ANSIBLE_DIR>/playbooks/openshift-metrics/config.yml \ -e openshift_metrics_install_metrics=True \ -e openshift_metrics_hawkular_hostname=hawkular-metrics.example.com \ -e openshift_metrics_cassandra_storage_type=pv
例38.4 永続ストレージを使用しないデプロイ
以下のコマンドでは、Hawkular Metrics ルートを hawkular-metrics.example.com を使用し、永続ストレージを使用しないでデプロイするように設定します。
$ ansible-playbook [-i </path/to/inventory>] <OPENSHIFT_ANSIBLE_DIR>/playbooks/openshift-metrics/config.yml \ -e openshift_metrics_install_metrics=True \ -e openshift_metrics_hawkular_hostname=hawkular-metrics.example.com
これは永続ストレージを使用しないでデプロイされるため、メトリックデータが損失する可能性があります。
38.5.1. メトリクスの診断
メトリクススタックの状態の評価に使用できるメトリクス用の診断があります。メトリクスの診断を実行するには、以下のコマンドを実行します。
$ oc adm diagnostics MetricsApiProxy