27.5.2.2. 永続ボリュームの作成
開発者は、PVC を参照するか、Pod 仕様の volumes
セクションにある Gluster ボリュームプラグインを直接参照することによって Ceph RBD ストレージを要求します。PVC は、ユーザーの namespace にのみ存在し、同じ namespace 内の Pod からしか参照できません。別の namespace から永続ボリュームにアクセスしようとすると、Pod にエラーが発生します。
OpenShift Container Platform に PV を作成する前に、PV をオブジェクト定義に定義します。
例27.3 Ceph RBD を使用した永続ボリュームオブジェクトの定義
apiVersion: v1 kind: PersistentVolume metadata: name: ceph-pv 1 spec: capacity: storage: 2Gi 2 accessModes: - ReadWriteOnce 3 rbd: 4 monitors: 5 - 192.168.122.133:6789 pool: rbd image: ceph-image user: admin secretRef: name: ceph-secret 6 fsType: ext4 7 readOnly: false persistentVolumeReclaimPolicy: Retain
- 1
- Pod 定義で参照されるか、または各種の
oc
ボリュームコマンドで表示される PV の名前。 - 2
- このボリュームに割り当てられるストレージの量。
- 3
accessModes
は、PV と PVC を一致させるためのラベルとして使用されます。現時点で、これらはいずれの形態のアクセス制御も定義しません。ブロックストレージはすべて、単一ユーザーに対して定義されます (非共有ストレージ)。- 4
- 使用されるボリュームタイプ。 この場合は、rbd プラグインです。
- 5
- Ceph モニターの IP アドレスとポートの配列。
- 6
- OpenShift Container Platform から Ceph サーバーへのセキュアな接続を作成するために使用される Ceph シークレット。
- 7
- Ceph RBD ブロックデバイスにマウントされるファイルシステムタイプ。
重要ボリュームをフォーマットしてプロビジョニングした後に
fstype
パラメーターの値を変更すると、データ損失や Pod エラーが発生する可能性があります。定義を ceph-pv.yaml などのファイルに保存し、PV を作成します。
# oc create -f ceph-pv.yaml
永続ボリュームが作成されたことを確認します。
# oc get pv NAME LABELS CAPACITY ACCESSMODES STATUS CLAIM REASON AGE ceph-pv <none> 2147483648 RWO Available 2s
新規 PV にバインドされる PVC を作成します。
定義をファイル (ceph-claim.yaml など) に保存し、PVC を作成します。
# oc create -f ceph-claim.yaml