第19章 Kuryr SDN の設定
19.1. Kuryr SDN および OpenShift Container Platform
Kuryr (具体的には Kuryr-Kubernetes) は、CNI と OpenStack Neutron を使用して構築した SDN ソリューションです。Kuryr の利点として、幅広い Neutron SDN バックエンドを使用でき、Kubernetes Pod と OpenStack 仮想マシン (VM) の相互接続性が確保できる点が挙げられます。
Kuryr-Kubernetes と OpenShift Container Platform の統合は主に、OpenStack の仮想マシンで実行する OpenShift Container Platform クラスター用に設計されました。Kuryr-Kubernetes コンポーネントは OpenShift Container Platform の kuryr
namespace で Pod としてインストールされます。
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kuryr-controller:
infra
ノードにインストールされる単一のサービスインスタンスです。Deployment
として OpenShift Container Platoform でモデリングされます。 -
kuryr-cni: 各 OpenShift Container Platform ノードで Kuryr を CNI ドライバーとしてインストールし、設定するコンテナーです。
DaemonSet
として OpenShift Container Platoform でモデリングされます。
Kuryr コントローラーは OpenShift API サーバーで Pod、サービスおよび namespace の作成、更新、および削除イベントについて監視します。これは、OpenShift Container Platform API 呼び出しを Neutron および Octavia の対応するオブジェクトにマップします。そのため、Neutron トランクポート機能を実装するすべてのネットワークソリューションを使用して、Kuryr 経由で OpenShift Container Platform をサポートすることができます。これには、OVS および OVN などのオープンソースソリューションや Neutron と互換性のある市販の SDN が含まれます。