8.6.2. 外部リソースへのアクセスを制限するための iptables ルールの使用


クラスター管理者の中には、EgressNetworkPolicy のモデルや egress ルーターの対象外の発信トラフィックに対してアクションを実行する必要のある管理者がいる場合があります。この場合には、iptables ルールを直接作成してこれを実行することができます。

たとえば、特定の宛先へのトラフィックをログに記録するルールを作成したり、1 秒ごとに設定される特定数を超える発信接続を許可しないようにしたりできます。

OpenShift Container Platform はカスタム iptables ルールを自動的に追加する方法を提供していませんが、管理者がこのようなルールを手動で追加できる場所を提供します。各ノードは起動時に、filter テーブルに OPENSHIFT-ADMIN-OUTPUT-RULES という空のチェーンを作成します (チェーンがすでに存在していないと仮定します)。管理者がこのチェーンに追加するすべてのルールは、Pod からクラスター外にある宛先へのすべてのトラフィックに適用されます (それ以外のトラフィックには適用されません)。

この機能を使用する際には、注意すべきいくつかの点があります。

  1. 各ノードにルールが作成されていることを確認するのは管理者のタスクになります。 OpenShift Container Platform はこれを自動的に確認する方法は提供しません。
  2. ルールは egress ルーターによってクラスターを退出するトラフィックには適用されず、ルールは EgressNetworkPolicy ルールが適用された後に実行されます (そのため、EgressNetworkPolicy で拒否されるトラフィックは表示されません)。
  3. ノードには外部 IP アドレスと内部 SDN IP アドレスの両方があるため、Pod からノードまたはノードからマスターへの接続の処理は複雑になります。そのため、一部の Pod とノード間/Pod とマスター間のトラフィックはこのチェーンを通過しますが、他の Pod とノード間/Pod とマスター間のトラフィックはこれをバイパスする場合があります。
Red Hat logoGithubRedditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

© 2024 Red Hat, Inc.