第15章 クラスターへのトラフィックの送信
15.1. クラスターへのトラフィックの送信
OpenShift Container Platform は、クラスター内で実行されるサービスを使ってクラスター外からの通信を実行するための複数の方法を提供します。
このセクションの手順では、クラスターの管理者が事前に行っておく必要のある前提条件があります。
管理者は、一定範囲の外部 IP アドレスから固有の外部 IP アドレスをサービスに割り当てることにより外部トラフィックが到達できるサービスのエンドポイントを公開することができます。管理者は CIDR 表記を使用してアドレスの範囲を指定でき、これによりユーザーはクラスターに対して外部 IP アドレスの要求を行うことができます。
各 IP アドレスは、各サービスがそれぞれ固有のエンドポイントを持つように 1 つのサービスにのみ割り当てる必要があります。起こり得るポートのクラッシュについては first-come, first-served (先着順) で処理されます。
以下は、推奨事項を推奨される順で示しています。
方法 | 目的 |
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HTTP/HTTPS トラフィックおよび HTTPS 以外の TLS で暗号化されたプロトコル (TLS と SNI ヘッダーの使用など) へのアクセスを許可します。 | |
プールから割り当てられた IP アドレスを使った非標準ポートへのトラフィックを許可します。 | |
特定の IP アドレスを使った非標準ポートへのトラフィックを許可します。 | |
クラスターのすべてのノードでサービスを公開します。 |