2.7.5. 設定


Python イメージは多数の環境変数をサポートし、環境変数を設定することで Python のラインタイムの設定や動作を制御できます。

イメージの一部としてこれらの環境変数を設定するには、ソースコードリポジトリーの中にある .s2i/environment ファイル に配置するか、ビルド設定の sourceStrategy 定義の 環境セクション で定義します。

また、新規アプリケーションを作成する 際、またはデプロイメント設定などの 既存のオブジェクトの環境変数を更新すること によって、既存のイメージで使用されるように環境変数を設定することもできます。

注記

ビルドの動作を制御する環境変数は、s2i ビルド設定または .s2i/environment ファイルの一部として設定して、ビルドの手順で利用できるようにする必要があります。

表2.10 Python 環境変数
変数名説明

APP_FILE

この変数は、アプリケーションを起動する Python インタープリターに渡すファイル名を指定します。この変数は、デフォルトで app.py に設定されます。

APP_MODULE

この変数は WSGI callable を指定します。これは、$(MODULE_NAME):$(VARIABLE_NAME) のパターンに準拠し、モジュール名はドットのフルパスで、変数名は指定されたモジュール内の関数を参照します。アプリケーションのインストールに setup.py を使用する場合は、モジュール名をファイルから読み込むことができ、変数は application に設定されます。利用可能な setup-test-app のサンプルがあります。

APP_CONFIG

この変数は、gunicorn 設定 を使用して、有効な Python ファイルへのパスを指定します。

DISABLE_COLLECTSTATIC

空でない値に設定して、ビルド時に manage.py collectstatic が実行されないようにします。Django プロジェクトにのみ影響します。

DISABLE_MIGRATE

空でない値に設定して、生成されたイメージの実行時に manage.py migrate が実行されないようにします。Django プロジェクトにのみ影響します。

PIP_INDEX_URL

ビルドプロセス時に必要なパッケージをダウンロードするための、カスタムのインデックス URL またはミラーを使用するように、この変数を設定します。これは、requirements.txt ファイルに記載のパッケージにのみ影響します。

WEB_CONCURRENCY

これを設定して、ワーカー 数のデフォルト設定を変更します。デフォルトでは、これは利用可能なコア数 4 に設定されます。

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