3.5.4.5. パスワードの変更


パスワードはイメージ設定の一部であるため、データベースユーザー (MYSQL_USER) および admin ユーザーのパスワードを変更するためにサポートされる唯一の方法は、環境変数 MYSQL_PASSWORD および MYSQL_ROOT_PASSWORD をそれぞれ変更することです。

現在のパスワードは、Pod またはデプロイメント設定を Web コンソールで表示するか、CLI で環境変数を一覧表示して表示できます。

$ oc set env pod <pod_name> --list

SQL ステートメントまたは前述の環境変数以外の方法でデータベースのパスワードを変更すると、変数に格納されている値と実際のパスワードが一致しなくなります。データベースコンテナーが起動するたびに、パスワードは環境変数に保存されている値にリセットされます。

これらのパスワードを変更するには、oc set env コマンドを使用して、関連するデプロイメント設定の任意の環境変数の 1 つまたは両方を更新します。たとえば、テンプレートから作成されたアプリケーションの場合など、複数のデプロイメント設定でこれらの環境変数を使用する場合は、パスワードがすべての場所で同期されるように、各デプロイメント設定の変数を更新する必要があります。これは、すべて同じコマンドで実行できます。

$ oc set env dc <dc_name> [<dc_name_2> ...] \
  MYSQL_PASSWORD=<new_password> \
  MYSQL_ROOT_PASSWORD=<new_root_password>
重要

アプリケーションによっては、アプリケーションの他の部分にパスワード用の他の環境変数があり、それらも一致するように更新する必要があります。たとえば、データベースユーザーのパスワードと一致する必要があるフロントエンド Pod に、より一般的な DATABASE_USER 変数が存在する可能性があります。アプリケーションごとに必要なすべての環境変数に対してパスワードが同期していることを確認してください。同期していないと、トリガーされたときに Pod の再デプロイに失敗する可能性があります。

設定変更トリガー が設定されている場合には、環境変数を更新すると、データベースサーバーの再デプロイメントがトリガーされます。それ以外の場合には、新しいデプロイメントを手動で起動して、パスワードの変更を適用する必要があります。

新規パスワードが有効になっていることを確認するには、まず、実行中の MariaDB Pod へのリモートシェルセッションを開きます。

$ oc rsh <pod>

bash シェルから、データベースユーザーの新規パスワードを確認します。

bash-4.2$ mysql -u $MYSQL_USER -p<new_password> -h $HOSTNAME $MYSQL_DATABASE -te "SELECT * FROM (SELECT database()) db CROSS JOIN (SELECT user()) u"

パスワードが正しく変更された場合には、以下のような表が表示されるはずです。

+------------+---------------------+
| database() | user()              |
+------------+---------------------+
| sampledb   | user0PG@172.17.42.1 |
+------------+---------------------+

root ユーザーの新規パスワードを確認するには、以下を実行します。

bash-4.2$ mysql -u root -p<new_root_password> -h $HOSTNAME $MYSQL_DATABASE -te "SELECT * FROM (SELECT database()) db CROSS JOIN (SELECT user()) u"

パスワードが正しく変更された場合には、以下のような表が表示されるはずです。

+------------+------------------+
| database() | user()           |
+------------+------------------+
| sampledb   | root@172.17.42.1 |
+------------+------------------+
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