4.2.3.2. 環境変数
Jenkins サーバーは、以下の環境変数で設定できます。
OPENSHIFT_ENABLE_OAUTH
(デフォルト:false
)Jenkins へのログイン時に OpenShift ログインプラグインが認証を管理するかどうかを決定します。有効にするには、
true
に設定します。JENKINS_PASSWORD
(デフォルト:password
)標準の Jenkins 認証を使用する際の
admin
ユーザーのパスワード。OPENSHIFT_ENABLE_OAUTH
がtrue
に設定されている場合には該当しません。OPENSHIFT_JENKINS_JVM_ARCH
x86_64
またはi386
に設定して、Jenkins のホストに使用する JVM を上書きします。メモリー効率に関して、メモリー制限が 2 GiB 以下に指定されたコンテナーで実行中の場合には、デフォルトで Jenkins イメージが動的に 32 ビットの JVM を使用します。JAVA_MAX_HEAP_PARAM
CONTAINER_HEAP_PERCENT
(デフォルト:0.5
、または 50%)
JENKINS_MAX_HEAP_UPPER_BOUND_MB
これらの値は Jenkins JVM の最大ヒープサイズを制御します。
JAVA_MAX_HEAP_PARAM
が設定されている場合には (設定例:-Xmx512m
)、この値が優先されます。それ以外の場合は、最大ヒープサイズはコンテナーメモリー制限のCONTAINER_HEAP_PERCENT
% (設定例:0.5
、または 50%) として動的に計算され、オプションでJENKINS_MAX_HEAP_UPPER_BOUND_MB
MiB (設定例:512
) に制限されます。デフォルトでは Jenkins JVM の最大ヒープサイズは、上限なしでコンテナーメモリー制限の 50% に設定されます。
JAVA_INITIAL_HEAP_PARAM
CONTAINER_INITIAL_PERCENT
これらの値は Jenkins JVM の初期ヒープサイズを制御します。
JAVA_INITIAL_HEAP_PARAM
が設定されている場合には (設定例:-Xms32m
)、この値が優先されます。それ以外の場合は、初期ヒープサイズは、動的に計算された最大ヒープサイズのCONTAINER_INITIAL_PERCENT
% (設定例:0.1
、または 10%) として動的に計算される場合があります。デフォルトでは、最初のヒープサイズは JVM に任されています。
CONTAINER_CORE_LIMIT
設定されている場合には、内部の JVM スレッドのサイジング数に使用するコアの数を整数で指定します。設定例:
2
JAVA_TOOL_OPTIONS
(デフォルト:-XX:+UnlockExperimentalVMOptions -XX:+UseCGroupMemoryLimitForHeap -Dsun.zip.disableMemoryMapping=true
)このコンテナーで実行中のすべての JVM が従うオプションを指定します。この値の上書きは推奨していません。
JAVA_GC_OPTS
(デフォルト:-XX:+UseParallelGC -XX:MinHeapFreeRatio=5 -XX:MaxHeapFreeRatio=10 -XX:GCTimeRatio=4 -XX:AdaptiveSizePolicyWeight=90
)Jenkins JVM ガーベッジコレクションのパラメーターを指定します。この値の上書きは推奨していません。
JENKINS_JAVA_OVERRIDES
Jenkins JVM の追加オプションを指定します。これらのオプションは、上記の Java オプションなどその他すべてのオプションに追加され、必要に応じてそれらの値のいずれかを上書きするのに使用できます。追加オプションがある場合には、スペースで区切ります。オプションにスペース文字が含まれる場合には、バックスラッシュでエスケープしてください。設定例:
-Dfoo -Dbar
;-Dfoo=first\ value -Dbar=second\ value
JENKINS_OPTS
Jenkins への引数を指定します。
INSTALL_PLUGINS
コンテナーが初めて実行された場合や、
OVERRIDE_PV_PLUGINS_WITH_IMAGE_PLUGINS
がtrue
に設定されている場合に、インストールする追加の Jenkins プラグインを指定します (以下を参照)。プラグインは、名前: バージョンのペアをコンマ区切りの一覧して指定します。設定例:git:3.7.0,subversion:2.10.2
OPENSHIFT_PERMISSIONS_POLL_INTERVAL
(デフォルト:300000
- 5 分)OpenShift ログインプラグインが、Jenkins で定義されているユーザーごとに関連付けられたパーミッション用に OpenShift Container Platform をポーリングする頻度をミリ秒単位で指定します。
OVERRIDE_PV_CONFIG_WITH_IMAGE_CONFIG
(デフォルト:false
)Jenkins 設定ディレクトリー用に OpenShift Container Platform 永続ボリュームを使用してこのイメージを実行する場合、永続ボリューム要求の作成により永続ボリュームが割り当てられるので、イメージから永続ボリュームに設定が移行されるのは、イメージの初回起動時だけになります。このイメージを拡張し、初回起動後にカスタムイメージの設定を更新するカスタムイメージを作成する場合、この環境変数を
true
に設定しない限り、デフォルトでこれはコピーされません。OVERRIDE_PV_PLUGINS_WITH_IMAGE_PLUGINS
(デフォルト:false
)Jenkins 設定ディレクトリー用に OpenShift Container Platform 永続ボリュームを使用してこのイメージを実行する場合、永続ボリューム要求の作成により永続ボリュームが割り当てられるので、イメージから永続ボリュームにプラグインが移行されるのは、イメージの初回起動時だけになります。このイメージを拡張し、初回起動後にカスタムイメージのプラグインを更新するカスタムイメージを作成する場合、この環境変数を
true
に設定しない限り、デフォルトでこれらはコピーされません。ENABLE_FATAL_ERROR_LOG_FILE
(デフォルト:false
)Jenkins 設定ディレクトリー用に OpenShift Container Platform の永続ボリューム要求を使用してこのイメージを実行する場合、この環境変数は、致命的なエラーが生じる際に、致命的なエラーのログファイルが永続することを可能にします。致命的なエラーのファイルは
/var/lib/jenkins/logs
に保存されます。NODEJS_SLAVE_IMAGE
この値を設定すると、デフォルトの NodeJS エージェント Pod 設定に使用されるイメージが上書きされます。デフォルトの NodeJS エージェント Pod は、Jenkins イメージの CentOS または RHEL バージョンのどちらを実行しているかに応じて、
docker.io/openshift/jenkins-agent-nodejs-8-centos7
またはregistry.redhat.io/openshift3/jenkins-agent-nodejs-8-rhel7
を使用します。この変数は、有効にするために Jenkins の初回の起動前に設定される必要があります。MAVEN_SLAVE_IMAGE
この値を設定すると、デフォルトの maven エージェント Pod 設定に使用されるイメージが上書きされます。デフォルトの maven エージェント Pod は、Jenkins イメージの CentOS または RHEL バージョンのどちらを実行しているかに応じて、
docker.io/openshift/jenkins-agent-maven-35-centos7
またはregistry.redhat.io/openshift3/jenkins-agent-maven-35-rhel7
を使用します。この変数は、有効にするために Jenkins の初回の起動前に設定される必要があります。JENKINS_UC_INSECURE
Jenkins Update Center リポジトリーが無効な SSL 証明書を使用する場合に、Jenkins プラグインのダウンロードが許可されるかどうかを決定します。これは、不明な CA を持つ自己署名証明書を使用するセルフホストリポジトリーが使用されるか、またはエンタープライズプロキシーが中間者傍受を実行する場合に、当てはまる可能性があります。この変数は、Jenkins イメージのビルド時に発生する可能性のあるプラグインのダウンロードや、Jenkins イメージの拡張機能がビルドされる場合に適用されます。また、Jenkins イメージを実行し、いずれかのオプションを使用して追加のプラグイン (plugins.txt を含む S2I または INSTALL_PLUGINS 環境変数) をダウンロードするときにも適用されます。この変数を有効にするには true に設定します。