8.7.2.4. Generic Webhook
Generic webhook は、Web 要求を実行できるシステムから呼び出されます。他の webhook と同様に、シークレットを指定する必要があります。このシークレットを使用することで URL が一意となり、他の URL でビルドがトリガーされないようにします。以下の例は、BuildConfig
内のトリガー定義の YAML です。
type: "Generic"
generic:
secretReference:
name: "mysecret"
allowEnv: true 1
- 1
true
に設定して、Generic Webhook が環境変数で渡させるようにします。
呼び出し元を設定するには、呼び出しシステムに、ビルドの Generic Webhook エンドポイントの URL を指定します。
https://<openshift_api_host:port>/oapi/v1/namespaces/<namespace>/buildconfigs/<name>/webhooks/<secret>/generic
呼び出し元は、POST
操作として Webhook を呼び出す必要があります。
手動で Webhook を呼び出すには、curl
を使用します。
$ curl -X POST -k https://<openshift_api_host:port>/oapi/v1/namespaces/<namespace>/buildconfigs/<name>/webhooks/<secret>/generic
HTTP 動詞は POST
に設定する必要があります。セキュアでない -k
フラグを指定して、証明書の検証を無視します。クラスターに正しく署名された証明書がある場合には、2 つ目のフラグは必要ありません。
エンドポイントは、以下の形式で任意のペイロードを受け入れることができます。
git:
uri: "<url to git repository>"
ref: "<optional git reference>"
commit: "<commit hash identifying a specific git commit>"
author:
name: "<author name>"
email: "<author e-mail>"
committer:
name: "<committer name>"
email: "<committer e-mail>"
message: "<commit message>"
env: 1
- name: "<variable name>"
value: "<variable value>"
- 1
BuildConfig
環境変数 と同様に、ここで定義されている環境変数はビルドで利用できます。これらの変数がBuildConfig
の環境変数と競合する場合には、これらの変数が優先されます。デフォルトでは、webhook 経由で渡された環境変数は無視されます。Webhook 定義のallowEnv
フィールドをtrue
に設定して、この動作を有効にします。
curl
を使用してこのペイロードを渡すには、payload_file.yaml という名前のファイルにペイロードを定義して実行します。
$ curl -H "Content-Type: application/yaml" --data-binary @payload_file.yaml -X POST -k https://<openshift_api_host:port>/oapi/v1/namespaces/<namespace>/buildconfigs/<name>/webhooks/<secret>/generic
引数は、ヘッダーとペイロードを追加した以前の例と同じです。-H
の引数は、ペイロードの形式により Content-Type
ヘッダーを application/yaml
または application/json
に設定します。--data-binary
の引数を使用すると、POST
要求では、改行を削除せずにバイナリーペイロードを送信します。
OpenShift Container Platform は、要求のペイロードが無効な場合でも (例: 無効なコンテンツタイプ、解析不可能または無効なコンテンツなど)、Generic Webhook 経由でビルドをトリガーできます。この動作は、後方互換性を確保するために継続されています。無効な要求ペイロードがある場合には、OpenShift Container Platform は、HTTP 200 OK
応答の一部として JSON 形式で警告を返します。